プロフィール
初めまして。
サイト管理者、shin です。
日々、情報を探し求める旅人です。数多くあるwebサイトより、当サイトにお越しいただきありがとうございます。
プロフィールとして、現在までの経歴や思うことなどを記します。最後までお付き合いいただければうれしく思います。
生まれは九州最南端の南国で、高校までスポーツが得意で野球とゴルフをやっていました。ほとんどのスポーツは上手くこなせるのに、ゴルフだけは思うように行かないスポーツであったためのめりこんでいきました。高校ではゴルフ漬けの人生... 将来、ゴルフで食っていくと本気で考えていました。
しかし、高校卒業と同時に普通のサラリーマンとして神奈川県に就職!(この時は、正にバブル景気!日本絶好調の時期でしたね)
うまく表現できませんがそのバブル天国の中にいた自分は、何故か不安でいたような気がします。(この状況が、いつまでも続くわけがないと... 客観的に見ていました。僕以外にも同じように考えていた人もいたと思います。)
当時の給料も高卒としては上々、ボーナスも片手程を夏・冬といただき、何不自由のなく暮らしていました。そして、ぬくぬくと3年の時が過ぎて行き...
ある時、おいドンの人生これでいいのだろうか?と、考えるようになりました。今一度、自分を追い込む境遇に置いてみようと考え、バブリーな生活とともに3年間働いた会社を辞め、本当に自分のやりたいと思っていたゴルフを求め、日本でも激戦区と言われる栃木で研修生としての生活を始めました。
そして、その数ヶ月後にバブル崩壊!日本経済がジワジワと崩れていきました。
バブル景気が続くほど、「世の中そんなに甘くない」と思いながらも自分の経済状況も苦しくなり、夜はアルバイト昼はゴルフ場業務と研修生というハードな生活を送っていました。
当時は、九州男児の根性魂もあり、「Never Give Up!」精神で生きていたと思います。
そして研修会などに参加し、プロを目指し日々突っ走っていました。7年間格闘した末、「椎椎間板ヘルニア・膝痛」が重くなり、プロの道を断念...
それからしばらくは、どうやって食っていこうと自問自答する日々。インストラクターという選択もありましたが、最初にゴルフの道に進むと考えたとき、プレーヤーとして食えなければ、足を洗おうと決めていたこともあり、インストラクターという道は選択しませんでした。
そこで、自分ができることは何か?自分を客観的に観察してみた。「組織・集団嫌い」「一匹狼」「メンタル・心理学に強い(ゴルフで必要だったため独学)」「持久力・体力がある」で、何に使える?
結果、組織に属さずに体ひとつでできる仕事。そんな仕事なんてそうそうない、という結論に... その後は、悶々と毎日を過ごしていました。そんなある日、ひとつの職種と出会う。
調査業「探偵」という道!これしかない!
思い立ったら、突っ走るタイプの九州男児!翌日には、大手探偵社の資料を請求し手続き完了。以降、スクールに入校しマスターコース(受講料約50万)を受ける。受講料50万を高く感じるか、安く感じるかはその人の価値観の問題でもあると思いますが、自身、探偵社に就職するための最低支払額として割り切りました。
卒業後は、就職先を斡旋してくれるシステムでしたが、それには頼らず自ら探偵社に電話を掛け自分を売り込むというかたちをとりました。目指す所は、究極の調査員でしたから他人に頼るということはしたくなかったのだと思います。
そこから、調査員としての道を極めるべく通常では考えられないほどの激務が始まりました。もっと調査を上手くなりたい、もっと調査を知りたい、もっと何かあるはずだ。その思いで関東の探偵社、4社を渡り歩き最後の行動調査をメインに扱う探偵社に落ち着きました。
そこの代表の調査力は驚異的であり、相手(対象者)の行動をすべてお見通しと言わんばかりの洞察力。この探偵社だ!ここしかない直感でそう思いました。
その探偵社は...
- 調査は120%失敗してはならない(失敗 = 報酬0円(依頼人から頂けない)当然のこと)
- 想定外はありえない(現状、起こり得ることを考え全てイメージする = 想定内に収まる)
- 常に打開策を考える(動きながら考える = 無駄がなく、次のことを予測できる)
この探偵社でがむしゃらに4年間修行し、その頃には誰にも負けない程の調査力を身につけました。当時の同探偵社のホームページには、「他社で失敗した調査、当社が請け負います!」が、キャッチコピー。
他社が失敗した調査は、対象者の警戒度はMAXなわけで... かなりリスクの高い調査も多く受けていました。そのため、依頼がなくなるということはほとんどなかったです。
常に複数の案件をかかえ時間に追われる中、自分は対象者を必死で追いかけてるという不思議な日常を送っていました。バイクで対象者車両をどこまでも追いかけている時は、とても危険なことが多く 「死ぬ覚悟はあるか?」 と、よく思ったものです。今考えると、よく生きているなぁと思うこともあります。
でも何故こんな危険な仕事をしているのだろう?とは一度も思ったことはなかったです。高額な調査料金を払っていただいている依頼者に対して、裁判などで必ず勝てる報告書(資料)をお渡しすること、それに尽きると思っていましたから。
依頼者は、調査にお金を払うわけではなく、調査結果にお金を払う。突き詰めると、報告書(資料)を買うということ。さらに進むと、探偵社の商品は報告書(資料)ということです。
自分が依頼者だったら、この報告書にお金を払うだろううか? と、いつも考えていたように思います。特に自分がこだわっていたのは、調査員として当然なことですが、決定的な証拠となる「映像・写真(鮮明な)」でした。
どのような厳しい状況や環境でも、証拠となる一瞬の撮影のために全てをかけていました。「百聞は一見にしかず」というように、とにかく説得力のある映像(証拠)を撮るために日々腕を磨いてました。
ひとつの映像だけで確実に証拠の決め手となるもの...
「証拠能力の高い映像を撮る(対象者に近くなる)= 対象者にバレる可能性がある」ため、リスクも大きい。それでも、そのスリルを味わうかのように、「もっとだ、もっと行ける...」でもこれって、一種の中毒みたいなものですよね。
そして7年という月日が経ち、ひとつの事務所も任されるようになっていました。難しくハードな案件を日々こなしていく中で、自然と調査力は磨かれていきました。
探偵業って、コンビニと同じく「年中無休24間営業」なんですよね。深夜だろうが就寝中だろうが相談者や依頼者からの電話が入り対応するし、調査中に別案件の電話もかかってきます。対象者を尾行しながら別案件の電話を対応するこれが日常でした。
常に頭を整理し、多少の容量を残しておかないとパンクしてしまいます。とは言っても、生身の人間。パソコンみたいにUSB保存できるわけではなく、たまに容量オーバーでフリーズしてました。
しかし人間は、忘れるという機能があります。これを有効に使い、終わった案件などは引きずらず忘れるようにしてました。
でも、ふとした時「あの依頼者どうしているかな...」と思っているとしばらくして、再依頼の電話があったりもしました。そのような時はリピーターということもあり、再調査に力が入ったものです。
突然ですが、探偵業界というと一見「ダーク」で「怪しい」というイメージがあるのではないでしょうか。
例えば...
- ろくに調査してないのに料金が発生する
- 調査中に追加料金がやたらとある
- 調査報告書の内容が薄い
など、あげるとキリがないですが...
でもこのようなことは、探偵業界に限らず、どの業種にもいえることで、やはりあいまいな会社は長くは続かないものです。探偵という世界、ある意味人の弱い部分(デリケート)を扱う仕事なので、それに付け込む業者がいるため悪いイメージがつきまとうのでしょう。
アメリカなどではライセンス制度が導入されており、業務内容からいって「私立探偵」というよりも「私立刑事・私立調査官」という名目であり、日本では探偵は「民事に関する調査しかできない」ですが、アメリカでは「刑事事件の捜査も業務として取り扱ことができる」このため社会的に見ても立派な職業と思われています。
日本も、このように変わっていってほしいものです。簡単に探偵になれるという制度を見直す必要があると思います。
私としてはこの探偵業、自身としてもこの職業が天職と思っていました。ヘトヘトになりながらも、結果を出した時の達成感は、他の業種にはないものがありましたから。
でもそれは、突然やってきた...
ある依頼の行動調査で、決定的な証拠となる映像を撮ってしまった。いつもならその達成感を味わっているのですが、その時は「これは証拠になるのか?裁判資料にできるのか?」と感じていました。
その撮影内容は守秘義務上話せません... ご想像におまかせします。そして、同案件の決定的な証拠を押さえたこともあり帰社。以降、その映像を提出し聞いてみましたました。
「これって、証拠映像としての能力はあるんですか?」と。沈黙の後、代表は難しい表情をしていましたね。それ以降は、依頼者にどのように報告したかは定かではありません。
その調査後、自分の中に何とも言えない感情がずっと引っかかり取れないままでいました。決定的な証拠映像を取るために、今までしのぎを削ってきたのに...
「やりすぎてしまったのか?そこまでは必要ないのか?逆に依頼者が戸惑ってしまうのではないか?」とにかく、複雑な感情が取れないまま調査にも集中できなく半年ほど過ごしていました。いつもなら忘れるということができていたのに、気持ちの整理ができない。
この業界を去ろう... 良いか悪いかはわからないまま複雑な気持ちでしたが、このままでは調査に集中できない。ミスをするなどして周囲に迷惑はかけられない。
そのように思い、それまでの案件を全て終わらせ、お世話になった代表に辞めることを報告。何度か引き止められ説得されしばらくは続けましたが、結局その探偵社を去りました。
以降、いろいろな職種につきましたが、今までの人生で一番印象に残る業種は「探偵業」でしたね。通常では考えられない世界観・日常の裏社会・ホンネとタテマエなど、そして何よりウソを見抜く能力と感覚が身に付きました。
この感覚は、教えようとしても教えられるものではありません。日々さまざまな経験をし、洞察力が鍛えられていくことで磨かれていくものだと思います。
もしあなたが私に「仕事は何をしていらっしゃいますか?」と質問したとして、私が「探偵です。」と返答し「カッコイイ!!」との印象を受けたとしましょう。私としては、良いイメージをもっていただいてうれしく思う反面、でも少し辛くも思います。
なぜなら「とても泥臭い職業」だからです。もう一度いいます「とても泥臭い」です。ないとは思いますが、もしあなたが今後この業種をやってみたいと感じたなら、覚悟が必要です。か・な・り...
ちなみに今は神奈川県に住み、パソコンを使った仕事を主に日々格闘しています。長いプロフィールとなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
当サイトでは訪れた方に、少しでもお力になれるよう有益な情報を発信していけたらと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。