なぜ回らない？PDCAサイクル

[toc]

極めてシンプルなマネジメントサイクルなのだが...

Plan（計画） →　Do（実行）

↑　　　　　　　　　　　　↓

Action（改善） ← Check（評価）

この繰り返しで計画を達成できる、極めてシンプルなマネジメントサイクルです。目標達成に向け計画を立て、その計画通りに実行していく。

実行していく中で計画と見比べ、無理があればそのギャップを埋めるための対策を立案し再び実行する。P → D → C → Aこのサイクルを回し続けることで目標は必ず達成できるということ。

しかし、現実はそううまくいかない。なぜなら、これを徹底するのが難しいからです。どんなビジネスにも「PDCAサイクルは、目標を達成するには不可欠です」といったことが強調されている。

PDCAサイクルが目標達成に必要なことは十分に分かっている。しかし回し続けるにあたり ｢どうすれば徹底できるのか？｣ を考えなければならない。

なぜPDCAサイクルがスムーズに回らないのだろう？

そこでなぜPDCAサイクルが徹底できないかを知る必要がある。今回は「リニューアル」を題材として徹底できない理由をいくつか挙げてみる。

Plan(計画) から具体的なイメージができていない。例えば、今後の計画として「サイト or ブログ」のリニューアルを定期的に実施すると決めていたとする。

しかし実施期間とリニューアルに対する漠然とした計画だけでは、どうすれば良いかの具体的なイメージはできない。

その要因として、現状の分析が不十分で「リニューアル」そのものが具体的にイメージ出来ていないことが考えられる。

etc...

多くの疑問だけが次から次に浮かんできて、リニューアルについて具体的に考えようという意欲がわかない。現状分析はしっかりとできている。リニューアルの必要性も理解できている。

しかしどの方向に向かって進んでいくのかが曖昧だと、考える幅が広くなりぼやけてしまい何から手をつけて良いのかイメージが湧かない。

その結果として、作業もバラバラになってしまい、ビジョンや目標達成に向けての統一性がなくなる。

「目的がわからなければ、本気にはなれない」これは誰もが思うことではないだろうか？

いくら質の良い具体的な計画であっても内容の意味が理解できなければ、御座なりに終わらせてしまうだろう。中には意志の強い人で「Plan（計画）」通りに頑張る人もいるだろう。

しかし「やってもムダでしょ... できるわけがない... 達成できないでしょ...」などの足を引っ張る情報が入ってきて不安になることで、当然結果もついてこない。

さて、「Plan（計画）は完璧！かかってこいリニューアル！」とは言ってもデスク上の想像の世界には限界があり、数学式のように公式に当てはめれば必ず正解にたどり着けるというものでもない。

つまり、Plan（計画）通りにいかなくて当たり前ということ。そのため定期的な状況チェックを行い計画と現状のズレの要因を明らかにして、再度目標に向けた対策を立てることが必要になる。

その仕組みが不十分だと不具合が起きたときには軌道修正することができず、やりっぱなしとなり目標未達成となってしまう。一応の形だけの進捗状況チェックでは軌道修正にあたり、再計画も中身のないものとなってしまう。

そしてスムーズにPDCAサイクルは回りだす

PDCAサイクルが回らない理由として細かく考えると、他にも多々あるだろう。今回はこのサイクルが、なぜスムーズに回らないかについて考えてみた。ではスムーズなPDCAサイクルとはどのような状態なのか？

裏を返しシンプルに考えると「具体的な取り組みが明確で、その必要性・有効性も明らかで、進捗状況もタイムリーに把握でき、さらに的確な原因の究明もできる」という状態だろう。

しかし最初からこのように完璧な状態を維持し、サイクルを回していくのは難しいと思う。最初は大変でグダグダなPDCAサイクルも、基盤を作り仕組化し継続していくことでスムーズに回りだしていくだろう...

「目標達成に向け一歩先のPDCAスパイラルへ！」

・・・へつづく・・・