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回せPDCAサイクルそしてコンバージョンUPへ!
前回の 「サイトリニューアルの前にアクセス解析で整理」 のColumnでは、サイトリニューアルについて掲載しました。サイトもリニューアルして気持ちもリニューアルされ、これで一安心... とはいかない。
アクセス解析ツールを使い更なるコンバージョンアップを目指すには、PDCAサイクルを回し続ける必要があり、サイトリニューアル後からが勝負となる。
PDCA 「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Analyze・Act(分析・改善)」 サイクルに沿い定期的にサイトの数値を情報として収集し、効果と検証を行いサイト改善のきっかけを作る必要がある。
重要なのは、いかに効率的に意味のある分析をし情報収集できるかにつきる。その集めた情報を活用して、サイト改善を図るための重要なポイントを考えてみようと思う。
数値の意味を理解しビジュアル化で分析しやすく
アクセス解析により集めた情報に慣れ親しんでくると、数値の意味を考えず単純な増減だけで良い悪いを判断しがちになる。
特に直ぐ目に入るPV(ページビュー)を見て、「PVが増加しているからサイトがうまくいっている」との判断をしてしまうのは危険です。
必ず疑いを持つことも重要で、PVの増加は「サイト内を迷っている訪問者が増えたのでは?」という負の解釈も考えなければいけない。
「物事は慣れてきた頃が一番危ない」これを常に念頭に置き、数値の意味を今一度しっかり理解し、どのような解釈が可能かをすることも大切です。
また、集めた数値を単に並べるだけでは現状のイメージも掴みにくく、傾向も読み取りにくいと思う。
対応策としては、グラフなどを用いて数値をビジュアル化すれば、一目で把握することができ分析の効率化にも繋がる。
数値を見て満足ではダメ!次の施策のために追求を
数値をグラフ化し、増加を見て「Good job!」減少を見て「NOォォォーー...!」と雄叫びを上げていても仕方がない。
数値の増減の確認に留まり、ただサイトの更新を繰り返すだけでは意味がない。まずは、なぜ増減が発生したのかを突き止めることが重要。
分析する視点は無数にあり、闇雲に数値を追いかけるだけでは時間の浪費となる。そのためにも、分析効果に見合っただけの時間を見極め割り当てることが大切。
サイトを複数所有しているのなら、各サイトは現状どれだけの価値を持っているのか?分析することで効果があり改善することで良い方向に向かうのか?を考える必要もある。
そして、分析の時間短縮には「定期監視する数値を絞り込む・データをグラフにしビジュアル化することでわかりやすくする etc... 」シンプルになるよう工夫することです。
その中で数値に大きな増減が確認されたときには、必ず原因を追究するクセをつけておきたいものです。その原因が分かることで次の施策も明確になり、適切な改善につながっていくでしょう。
分析して得た情報は永遠ではないリセットする勇気も必要
どんなに分析し検討を重ねサイトに反映させていっても、「商品・市場環境・競合」などに変化が起きることで運営していく中でも実情には合わなくなっていくもの。
当初は必要と思って集めた情報(数値)も、運営していく中で「価値が見出せない・施策に結びつかない・同じ様な分析結果しか導き出せない」このような場合は一度リセットする勇気も必要でしょう。
そのためにも半年に一度は集めた情報を見直し、サイト運営のために効果的に使いたいものです。サイト運営者によっては、リニューアルのために多くの時間と労力を費やし疲れてしまい、リニューアル後はサイトに全く手をつけないことも多いのではないだろうか?
これでは車を購入し数年に一度の車検は受けるが、また次の点検までオイル交換や洗車もせずにただ乗っているようなものです。
これでは車の傷みも早く燃費も悪いし最悪は、走行中に故障し止まってしまうかもしれない。ちょっと話が多少それてしまいましたが...
リニューアル後も、数値を確認しながら細かい改善を繰り返すことが重要で、適切にPDCAサイクルを回すことでコンバージョンも数倍に上がる可能性もある。
アクセス解析のことはもう十分お腹いっぱい
アクセス解析のことはもう十分... これでは優秀なアクセス解析ツールを導入したとしても、宝の持ち腐れとなってしまう。今までアクセス解析についていろいろと考えてみたが、これでもまだ一部にすぎないと思っている。
アクセス解析というツールを使い、そのデータからイメージし想像力を働かせサイトやブログに活かすのは、あくまでも運営者の腕にかかっている。
アクセス解析は、あくまでもツールを使ったアクセスの解析にすぎない。そのアクセス解析の結果を分析し、自分のサイトやブログに活かすのは自分だということを忘れてはならない。
解析結果をもとに「直帰 or 離脱率」の高いサイトの見直しや、「アクセス回数・閲覧時間の長いページ」を定期的に更新するなど修正や改善を行い、訪れた人に価値のあるサイトと評価されることで集客にもつながりリピーターも増えていくだろう...