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アクセス解析で訪問者のどんな情報をつかめる?
もしあなたがお店のオーナーだとしたら「どのようなお客様が何を求めてやってきているのか?」サービスの向上及び売上UPのために、把握したいと思うのではないだろうか?
これはwebビジネスにおいても同じことで、「サイトの訪問者はどのような人なのか?想定していたターゲット層が来ているのか?」を知ることは、サイトの目的を達成するにあたりとても重要なことだと言える。
それでは、アクセス解析で見えてくる訪問者のこと、さらに知り得た情報をサイトの運営にどう活用するのかについて考えてみようと思う。
アクセス状況から訪問者の行動パターンを知る
「曜日・時間別」アクセス数の推移を観察することで、サイト利用者の行動パターンが見えてくる。
ビジネス向けサイトの場合、10:00~11:00がアクセスのMAXを迎え、12:00頃には半減する。そしてまた、16:00~17:00にはアクセスのMAXとなり、以降は徐々に減少していく。
アクセス解析のデータより、業務時間内さらに言うと業務開始時に利用が集中していることがわかる。これらを踏まえて更新情報は、始業時間前に掲載しておく。そしてサイトのメンテナンスはアクセスの少ない「深夜 or 早朝」などの時間帯に行うようにする。
主婦をターゲットにしているサイトでは平日の日中にアクセスが多く、週末土日になるとアクセスが減少する。中でも曜日や季節により、一定のアクセス傾向が見受けられることがある。
このようなアクセス数の推移は、利用者の行動パターンと捉えることができるのでライフスタイルや需要を想定して情報を更新、また季節の需要に合わせたNewコンテンツも考えておきたい。
このように「目的・ターゲット」によって、時間別のアクセス傾向は大きく異なる。それに合わせた明確なサイト運営が非常に大切と言える。
「曜日 or 時間」でアクセス数を観察するときのポイントとして、各数値データを追うのではなくグラフを利用することで、サイトにどんな利用者がどのようなタイミングで訪れているのか、サイト全体の傾向を知ることができる。
ドメイン名・IPアドレスなどから「どこの誰なのか」を知る
アクセス解析により「訪問者の国・都道府県」を判別することができる。特定の地域からアクセスが多い場合、「地域限定の情報 or サービス」を優先的に掲載することも考慮できる。
また、ドメイン名から企業や組織を判別することも可能。
- (株) など営利法人=「co.jp」
- 非営利法人=「or.jp」
- 一般向けプロバイダー関連=「ne.jp」
etc...
プロバイダー経由の一般向けサイトでは、IPアドレスから「誰なのか」の特定は困難だが、ビジネスサイトならIPアドレスからどのような企業がアクセスしているかを調べることでサイトの運営に活用できる。
例えば、ターゲットとしている企業からのアクセスが多ければ、どのページへの訪問が多く閲覧されているかを分析し、ニーズに合ったコンテンツを充実させることもできる。
反対にターゲットとしている企業からのアクセスが少なく、関係性がないと思われる企業からのアクセスが多い場合、「サイト or ページ」の目的を果たしていない可能性も考えられる。そのためサイト全体及び掲載しているコンテンツの内容を見直す必要もでてくるだろう。
「検索エンジン・キーワード」からニーズを知る
一昔に比べ検索エンジンの進化もあり、調べたいと思うことがピンポイントで検索できるようになってきた。そのため、サイトに訪れる閲覧者の大半は検索エンジン(Google・Yahoo! JAPAN etc...)経由でアクセスしてくる。
利用者がどの検索エンジンを使い、どんなキーワードでサイトを訪問しているかを把握することは極めて重要となってくる。なぜなら、検索エンジンを使い入力した検索キーワードは 「ユーザーの目的=ユーザーのニーズ」 ということになる。
サイトの運営者が重視しているキーワードと訪問者が検索してきたキーワードとに関係性がなければ「訪問者が期待するコンテンツが提供できていない or 想定外のターゲットが訪問している」可能性が高くなる。
例えば、スポーツジムのホームページに「ダイエットサプリメント」といったキーワードでの検索が多い場合、訪問者の目的とは一致しないためコンテンツを見直す必要もあるでしょう。
アクセス解析ツールを使えば、訪問者のニーズ情報がたくさん詰まっている検索キーワードをいろんな角度で分析しいていくことができる。
「検索エンジンを使いキーワードによる進入ページ ⇒ サイト内での回遊状況 ⇒ コンバージョン(購入・登録などの最終的アクション)」 までをつなぐ経路が、スムーズであるかなどを分析し改善していくことで、ニーズに合うコンテンツを提供でき有効な集客につながるでしょう。