病気の症状,ビタミン,栄養

「病気の症状@ビタミン・栄養2」では、症状別に効果的な「ビタミン・栄養」を詳細に紹介しています。

今、あなたに必要なビタミン・栄養は...

 

症状別 / ビタミン・栄養

 

神経痛

 

神経痛とは、脊髄(せきずい)から枝分かれしている末梢神経に痛みを感じる症状です。

 

特徴として、長期間続く痛みは少ないのですが、突然の激痛が襲います。たとえ痛みが治まっても何度も繰り返し痛みが襲うため、やっかいな病気です。

 

原因としては、体の冷えや加齢などで筋肉が硬直してしまい血行が悪くなることや、神経の圧迫によるもので、神経そのものによる異常が原因で神経痛になることはほとんどありません。神経痛の9割以上は、以下の3つに分類されています。

 

坐骨神経痛

患者数も一番多く、よく知られている神経痛です。同神経痛の原因として、背骨のつなぎめにある軟骨(推間板)が、変形またははみ出して脊椎(せきつい)を圧迫・刺激するために起こります。坐骨神経痛では「おしり~太もも~ふくらはぎ」まで、下半身全体に痛み・しびれを感じます。

肋骨(ろっこつ)神経痛

肋骨は、左右に12本 → 合計24本あり「肺・心臓・胃・肝臓」などを保護しています。同神経痛は、肋骨の間の神経が圧迫されて起こる神経痛で、ほとんどが肋骨に沿っての痛みを感じます。原因としては「肋骨のヒビ・骨折・保護している内蔵の異常」によるものですが、脊椎の病気・異常による場合もあります。

三叉(さんさ)神経痛

同神経痛は、顔の感覚を脳に伝える神経に痛みを感じます。三叉神経は、こめかみから「目・頬・顎」の3つに枝分かれしているため、このように呼ばれています。原因としては、ウイルスで三叉神経に炎症が起こるなど、何かの理由により脳に流れている血管が三叉神経を圧迫した結果です。会話や食事、歯を磨くときに激しい痛みが瞬間的に起こります

 

  • 「ビタミンE・イチョウ葉エキス」が、効果的
ビタミンE

ビタミンEは、血管の老化を防ぎ血行を良くする効果があります。神経痛の原因の1つとして、血行不良による冷えや栄養分の不足などにより起こるため、血行を良くすることで神経痛の痛みが和らぎます。

 

多く含まれている食品として「ひまわり油・サフラワー油・アーモンド・ヘーゼルナッツ・ピーナッツ・モロヘイヤ・かぼちゃ」などです。

イチョウ葉エキス

イチョウ葉エキスは、イチョウの葉を乾燥させその成分をアルコールで抽出したもです。ビタミンE同様、活性酸素を抑える作用(抗酸化作用)と血行を良くする働きがあり、神経痛以外にも認知症の改善にも効果があります。最近では手軽に摂取できるサプリメントもあります。

 

骨粗鬆症

 

症状として、骨に含まれるミネラルが減少してしまい骨の中に空洞ができ、もろくなる状態です。私達人間は加齢により「ミネラル・カルシウム」の減少は、避けることはできません。

 

しかし、この症状が限度を超えてしまうと、多少の転びやつまずきで簡単に骨折してしまいます。この状況を避けるためにも「ビタミンD・ビタミンK」を、十分摂取することが必要不可欠になります。骨粗鬆症は、男性より女性の方が圧倒的に多いようです。

 

特に、閉経後で高齢になるほど多く、症状も重くなってしまいます。女性にはエストロゲン(女性ホルモン)が、骨からのカルシウムが溶け出ことを防ぐ働きがあります。

 

しかし、閉経後はエストロゲンの分泌が減少してしまい結果、カルシウムが溶け出しやすくなり骨がもろくなるといわれています。骨粗鬆症の骨折としては「大腿骨頸部や手首の骨折・背骨が折れる脊椎圧迫骨折」などの大ケガも多ようです。

 

また、若い女性でも最近では、運動不足・過度なダイエットによるビタミン・ミネラル不足により、骨粗鬆症になるケースも増えているようです。ちなみに、適度な運動で骨を刺激することにより、弱い部分が強化され骨折しにくく丈夫になることが実験で証明されています。

 

  • 「ビタミンD・K・カルシウム・マグネシウム・リン」が、効果的
ビタミンD

ビタミンDは、食べ物からのカルシウムを腸で吸収し、次に血液により骨に運びます。そして、カルシウムを骨に沈着させる働きがあり、この一連の代謝がスムーズに行えるよう必要不可欠な栄養素です。

 

簡潔には「カルシウムの運搬~組立て」までを任されているということです。ビタミンDは、カルシウムを骨に沈着させる働きと同時にカルシウム濃度を一定に保つ働きもあり、場合により骨のカルシウムを溶かすこともあります。

ビタミンK

丈夫な骨として、コラーゲン(骨の下地)に「カルシウム・マグネシウム・リン」が沈着して成長します。ビタミンKは、骨組みであるコラーゲンとカルシウムを結びつけ更にカルシウムが溶けるのを防いでいます。

 

ビタミンDと違い、骨からカルシウムを溶かすことはないため、骨粗鬆症の治療でもよく使用されています。

カルシウム・マグネシウム・リン

この3つのミネラルが骨の主成分であり、中でもカルシウムの割合が一番多いです。丈夫な骨を作るにはカルシウムだけではなく、マグネシウム・リンも必要不可欠です。

 

更に、ビタミンDを多く含む食品と一緒に摂ることで、骨粗鬆症には効果があります。また、血液中のリンが多くなりすぎると、骨からカルシウムが溶け出してしまい、骨が弱くなってしまいます。

 

生理痛・生理不順

 

痛みや異常など感じたときには、放置せず産婦人科で早めに診察を受けましょう。

 

生理痛・生理不順の原因として「生殖機能の病気・女性ホルモンの分泌の異常・悪い生活習慣や食生活」などが多いです。

 

まずは、生殖機能の病気・女性ホルモンの分泌の異常が原因でないか調べてもらうことが大切です。

 

2つが原因でなければ「ビタミンB6・ビタミンE・イソフラボン」などの栄養を摂り、生活習慣を直せば比較的早く生理痛・生理不順は改善されると思います。

 

生理痛

生理(月経)は、脳から分泌されるホルモンがきっかけで、その働きにより子宮内膜が作られ、妊娠に備える仕組みです。妊娠がなければ、子宮内膜が不要になりはがれ落ちて血液と一緒に排出されるのが生理で、このときに腰や下腹部に痛みが起こることを生理痛といい「イライラ感・鬱症状・眠気・頭痛」など伴うこともあります。

生理不順

生理の周期として一般的に25~36日前後ですが、不安定で不規則なのが生理不順です。人により月に2~3回排卵があったり、反対に36日以上たたないと排卵しない場合があります。3カ月以上排卵がない「続発性無月経」のときは、ホルモンでの治療が必要になるため、早期に検査してもらいましょう。症状が軽い場合は「ビタミンB6・ビタミンE」を、十分摂ることで改善します。

 

  • 「ビタミンB6・E・イソフラボン」が、効果的
ビタミンB6

病気が原因でない生理痛・生理不順の場合は、ビタミンB6の摂取で症状が改善されます。同ビタミンは、女性ホルモンの分泌バランスを整える働きがあり、生理痛・生理不順の両方に効果的です。多く含まれている食品として「マグロ・カツオ・サンマ・アジ・牛レバー」などです。

ビタミンE

ビタミンEは、女性ホルモンの生成を助け生殖機能を保護する働きがあり、全身の血行を良くするので、生理痛・生理不順の原因の1つ、体の冷えを防ぐ効果があります。多く含まれている食品として「アーモンド・ピーナッツ・ヒマワリ油・うなぎの蒲焼き・かぼちゃ」などです。

イソフラボン

大豆が芽をだす部分(胚芽)にイソフラボンは多く含まれていて、植物性のポリフェノールの仲間であり、女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをし、「女性の生理を正常に調整・骨粗鬆症の予防・動脈硬化の予防・美肌効果」などに有効です。多く含まれている食品として「豆腐・納豆・きな粉・豆乳・牛乳」などです。

症状別 / ビタミン・栄養

 

不眠症

 

眠りが浅く夜中に何度も目が覚めたり、寝付けないことにより十分な睡眠が取れない状態を不眠症といい、長期間続くと疲労感をいつも感じたり、昼間に眠気がたびたび起こることになります。

 

不眠症の多くは、仕事上のストレスを持つ人・神経質な性格の人に多いようです。睡眠は神経的には...

 

  •  昼間の活動 =「交感神経」が働きます。
  •  夜の睡眠時 =「副交感神経」が働きます。

 

ですが、ストレス・ビタミン不足などで、神経の切り替えに影響があると不眠症になります。また、ビタミンB12の不足により、脳からメラトニンの分泌が上手くいかないときも同様、不眠症になってしまいます。

 

メラトニンの仕組み「周囲が明るくなると=分泌量が減少して目が覚める・周囲が暗くなると=分泌量が増加して眠くなる。」不眠症の解消には、朝起きたとき部屋を十分明るくしたり、外で日光を浴びるとメラトニンの分泌の切り替えになります。

 

また、入浴は、37~39℃位の少しぬるめのお湯にゆっくり入ることで、リラックス効果があり熟睡できます。就寝前にはカフェインが多い「コーヒー・紅茶・緑茶」などは控えて、カルシウム・ビタミンB6が多い、ホットミルクなどを飲むのがおすすめです。

 

  • 「ビタミンB12・B6・マグネシウム」が、効果的
ビタミンB12

睡眠は、ホルモンの分泌量(メラトニン)により、決まります。ビタミンB12は、このメラトニンを調整し睡眠の良いリズムを作り出しています。同ビタミンは、植物性食品にはほとんど含まれていないません。不足しないために、「肉類・魚類・乳製品」などの動物性食品を摂る必要があります。

ビタミンB6・マグネシウム

ビタミンB6・マグネシウムは、神経の伝達をスムーズにする効果があり、睡眠に必要な副交感神経の働きを高めてくれます。これにより、神経を落ち着かせ自然に眠りに入ることができます。

 

ビタミンB6が多く含まれてる食品として、「魚類・肉類・バナナ・牛乳」などです。マグネシウムは、食品からよりもサプリメントからの摂取が手軽な方法です。

 

口内炎・口角炎

 

口内炎

口内炎は、口の中が不衛生なときや義歯の刺激・ウイルスなどが原因で起こります。一番多い原因として、ビタミン不足・過労・ストレスのようです。口内炎は症状や原因によりいくつかあります。

  • カタル性口内炎

 

口の中の粘膜や舌が炎症を起こしたり「ひび割れ・白濁・赤い斑点」ができたりします。また、熱を持った感じになり口臭の発生・だ液の量が増えるなどの症状もあり、炎症が原因で口の中がしみたり、味覚が鈍くなることもあります。

 

  • アフタ性口内炎

 

「歯ぐき・舌・頬の内側」の粘膜に、円状・楕円状のできものができる口内炎です。一番多い口内炎で、通常は1週間~10日前後で完治しますがが、しばらくは患部に多少の痛みがありま

 

  • ヘルペス性口内炎

 

ヘルペスウイルスの感染で起こる口内炎であり、抵抗力が低い乳幼児がかかることが多く、口の中に炎症が起こります。

 

  • カンジダ性口内炎

 

カンジダというカビの一種が口の中で増えることで起こる口内炎で、健康な人はほとんどかかることはありません。免疫力が低い「高齢者・乳児・エイズ患者・糖尿病・ガン患者・長期間抗生物質を使用している人」などの発症率が高いようです。

 

口角炎

唇の端などにできる炎症やできものです。かさぶたになると口の開閉時に、患部が切れてしまい治りにくくなる場合があります。口角炎は「偏食・ストレス・過労」などで胃腸の衰弱によりできることが多いため「規則正しい食生活・十分な睡眠・ビタミンの補給」を心がけるようにしましょう。

 

  • 「ビタミンA・B2・B6」が、効果的
ビタミンA

皮膚・粘膜の新陳代謝を活発にして健康に保つ栄養素で、外部からの「ウイルス・病原菌」が粘膜からの侵入を防ぐ効果もあります。「口・のど・鼻・胃・腸」など特にデリケートな部分を守るには、ビタミンAが大切な役割をはたします。

ビタミンB2・B6

口内炎・口角炎には、ビタミンB群のビタミンB2・B6が効果的です。

 

  • ビタミンB2 = 皮膚・毛根などを再生する働きがあります。
  • ビタミンB6 = 皮膚の材料となるタンパク質の代謝を活発にしたり、皮膚を新しく作るときなどに大切な役割を果たします。

 

不妊症

 

統計的に、一般的な夫婦の9割近くが2年以内に妊娠するといわれていて、2年経過しても妊娠しない場合は、不妊症の可能性も疑われます。

 

不妊症の約7割は、生殖機能の異常が原因といわれていますが、残り3割は検査の結果、異常はないとのことです。

 

  • 原因としては...

 

女性の場合

女性ホルモンの異常・子宮の病気・排卵障害・卵管障害のほか、30代半ば以降の生殖機能低下などがあるようです。

男性の場合

乏精子症(精子の数が極端に少ない)・無精子症(精子が全くない)・精子無力症(精子の活動が低)などがあります。

 

このような異常以外にも「ビタミン不足・ストレス・過労・過度な飲食・喫煙(ヘビースモーカー)」なども不妊症の原因になります。避妊することなく2年以上性生活があり妊娠しないときには、産婦人科や泌尿器科で検査を受けることを考えたほうがよいです。

 

  • 「ビタミンE・葉酸・イソフラボン」が、効果的
ビタミンE

性ホルモンの生成・バランスを助け生殖機能を保護する働きがあり他にも、体内の活性酸素の発生を抑え健康的な血管を保ち血行促進の効果があるため、不妊症で悩む人には適したビタミンといえます。

 

多く含まれる食品として「アーモンド・ピーナッツ・ヒマワリの種・サフラワー油・うなぎの蒲焼き・かぼちゃ・モロヘイヤ」などです。

葉酸(ビタミンB群)

体の細胞分裂や、粘膜の生成に必要不可欠なビタミンで、DNAの正常な分裂・再生を助ける働きがあります。葉酸が不足してしまうと赤ちゃんに奇形や病気が発生する可能性が高くなってしまいます。また、葉酸は貧血予防にも効果があり妊娠中に赤ちゃんに十分な酸素を与えるためにも、とても大切なビタミンといえます。

イソフラボン

大豆が芽をだす部分(胚芽)に多く含まれる栄養素で、植物性のポリフェノールの仲間です。女性ホルモン(エストロゲン)と、同様な働きをします。「女性の生理を正常に調整・骨粗鬆症予防・動脈硬化予防・美肌効果」などが知られています。多く含まれている食品として「豆腐・納豆・きな粉・豆乳・牛乳」などです。

症状別 / ビタミン・栄養

 

体の悩みに効果的(ビタミン・栄養素)1については、コチラへ。

 

 

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病気の症状別効果的(ビタミン・栄養素)1については、コチラへ。

 

 

 

体の疲れ回復法については、コチラへ。

 

 

 

心・ストレスからの回復法については、コチラへ。

 

ビタミン・栄養素

 

ビタミンの詳細(種類・働き・性質)については、コチラへ。

 

ミネラル・食物繊維については、コチラへ。

 

 

 

3大栄養素「食品名・含有量一覧表」については、コチラへ。

 

 

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